公園でも見つかる!ナナフシの見つけ方のコツ5選|親子で楽しむ昆虫採集

ナナフシ その他の虫や昆虫

擬態の達人として知られる「ナナフシ(七節)」。
その姿はまるで小枝そのもので、昆虫好きの間では「見つけるのが最も難しい虫の一つ」と言われています。

「探しに行っても全然見つからない…」「どこに隠れているの?」とお悩みの方も多いと思いますが、ナナフシ探しには明確なコツがあります。

この記事では、ナナフシの生態に基づいた「見つけ方の決定版」を、初心者の方でも分かりやすく解説します。

ナナフシとは?見つける前に知っておきたい基礎知識

まずは敵(?)を知ることから始めましょう。
ナナフシの生態を知れば、自ずと探すべき場所が絞られてきます。

ナナフシの正体と特徴

ナナフシは「ナナフシ目」に属する昆虫の総称です。
日本で一般的に見られるのは「ナナフシモドキ(エダナナフシ)」や「トゲナナフシ」など。

  • 擬態のプロ
    体が細長く、節があるため、植物の枝に完璧に化けます。
  • 不完全変態
    蛹(さなぎ)にならず、卵から孵ったときから親と同じ形をしています。
  • 単為生殖
    メスだけで卵を産み、増えることができる種類が多い(ナナフシモドキなど)。
    そのため、実は身近な公園にもたくさん潜んでいます。
  • 夜行性
    昼間は微動だにせず、夜になると活発に動き回って葉を食べます。

日本で見られる主な種類

種類名特徴見つけやすさ
ナナフシモドキ最も一般的。緑色や茶色。触角が短い。★★★★☆
エダナナフシ触角が長い。ナナフシモドキによく似ている。★★★☆☆
トゲナナフシ体にトゲがあり、少し太め。地面に近い場所にいる。★★★☆☆
ニホントビナナフシ小さな翅(はね)がある。食樹の種類が広い。★★☆☆☆

ナナフシ探しに最適な「時期」と「時間帯」

「いつ探すか」は、見つけやすさを左右する最大の要因です。

ベストシーズンは「5月〜7月」

ナナフシは春に孵化し、初夏にかけて大きく成長します。

  • 5月〜6月
    幼虫の時期。サイズは小さいですが、数が多く、低い位置の葉にいるため、子供でも見つけやすい時期です。
  • 7月〜8月
    成虫になる時期。サイズが10cmを超え、迫力が増します。
    ただし、高い木の上に移動してしまう個体も増えます。

狙い目の時間帯は「夜」または「早朝」

ナナフシは夜行性です。

  • 夜間(19:00〜21:00)
    懐中電灯を持って探すのが、実は最も効率的です。
    昼間は枝に同化して動きませんが、夜は葉の上に出てムシャムシャと食事をしています。
    ライトを当てると影が浮き出るため、発見率が跳ね上がります。
  • 早朝
    夜の活動を終え、まだ動きが鈍い時間帯も狙い目です。

どこを探すべき?ナナフシの「生息場所」と「好む植物」

闇雲に森を歩いても、擬態の達人は見つかりません。
彼らが大好きな「レストラン(食樹)」を特定しましょう。

ナナフシが好きな植物(食樹)リスト

ナナフシは広食性(いろいろな葉を食べる)ですが、特に以下の植物を好みます。
これらの木を見つけたら集中して探しましょう。

  1. サクラ(ソメイヨシノなど)
    公園や学校によくあるため、最も身近なポイントです。
  2. コナラ・クヌギ
    雑木林の定番。カブトムシ探しと一緒に探せます。
  3. バラ科の植物
    野バラやイチゴの仲間。
  4. エノキ
    多くの昆虫が集まる木です。
  5. カキの木
    庭先にあるカキの木にもよく潜んでいます。

探すべき具体的なポイント

  • 林縁(りんえん)
    森の奥深くよりも、道沿いや公園の境界など、日当たりの良い「森の縁」に多く生息しています。
  • 低い茂み
    幼虫は地面に近い低い葉にいます。
    目線を下げて、葉の裏や茎をチェックしましょう。
  • 手すりやフェンス
    意外な穴場です。移動中のナナフシが、公園の白いフェンスや擬木の柵の上を歩いていることがよくあります。
    擬態が効かない場所なので、一目瞭然です。

「見つけるためのテクニック」

ここからは、実際にフィールドに出た時に役立つ具体的なコツを紹介します。

「違和感」を探す訓練をする

ナナフシを探すとき、「虫の形」を探してはいけません。
「枝の分岐の不自然さ」を探すのがコツです。

  • 枝から一本だけ、妙な角度で生えている小枝はないか?
  • 風が吹いているのに、一箇所だけ揺れ方が違う部分はないか?
  • 左右対称の「脚」が並んでいないか?

葉っぱの「食べ跡」を探す

新鮮な食べ跡(欠けた葉)がある場所には、近くに本人が隠れている可能性が高いです。
特にナナフシは葉の縁から円を描くように食べることが多いので、不自然に削れた葉を見つけたら、その周囲の枝を徹底的にスキャンしましょう。

「ゆすり」テクニック(ビーティング)

どうしても見つからない場合は、白い布(または逆さにした傘)を枝の下に広げ、上の枝を軽く「トントン」と叩いてみてください。

ナナフシは危険を察知すると、脚をピンと伸ばして「死んだふり」をして地面に落下する習性があります。
これを利用してキャッチする方法です。

注意: 強く叩きすぎると木を傷め、他の生物にも迷惑がかかるので、あくまで軽く、慎重に行いましょう。

下から見上げる

多くの人は葉の表面を上から見ますが、ナナフシは葉の裏や枝の下側にしがみついていることが多いです。
しゃがんで、空を背景にするように枝を見上げると、細長いシルエットが浮かび上がることがあります。

必要な装備と注意点

ナナフシ探しを安全に楽しむための準備です。

持ち物リスト

  • 懐中電灯(ヘッドライト)
    夜間採集には必須。LEDの明るいものが良いです。
  • 虫かご・ケース
    持ち帰る場合は、体長に合わせて縦長のケースを用意しましょう。
  • 虫除け対策
    蚊やブユが多い場所です。長袖・長ズボン、虫除けスプレーは必須。
  • 白い傘
    ビーティングに便利です。

採集・観察の注意点

  • 足が取れやすい
    ナナフシは非常にデリケートです。
    無理に引っ張ると、自ら脚を切る「自切(じせつ)」をしてしまいます。
    捕まえるときは、優しく体を包み込むか、歩く先に手を差し出して自分から乗ってくるのを待ちましょう。
  • マダニ・ヘビに注意
    茂みに入る際は、足元に十分注意してください。
  • 私有地に入らない
    許可なく他人の庭や私有林に入るのは厳禁です。

飼育してみよう!ナナフシの育て方

見つけたナナフシを持ち帰った場合、実は飼育はそれほど難しくありません。

  1. ケース
    脱皮の際に高さが必要なため、体長の3倍以上の高さがあるケースを選びます。
  2. エサ
    捕まえた場所に生えていた植物を与えます。
    水を入れた瓶に挿しておくと長持ちしますが、ナナフシが水に落ちて溺れないよう、瓶の口を綿やラップで塞ぎましょう。
  3. 霧吹き
    1日1回、ケースの壁面に霧吹きをします。
    ナナフシは水滴を飲んで水分補給をします。
  4. 卵の放置
    夏を過ぎるとメスがバラバラと卵を産み落とします。
    そのままにしておくと来春に大量の赤ちゃんが生まれるので、育てる自信がない場合は元の場所に逃がしてあげましょう。

まとめ:ナナフシ探しは「観察眼」を養うゲーム

ナナフシを見つけるコツをまとめます。

  • 時期は初夏、時間は夜がベスト。
  • サクラやコナラの木を重点的にチェック。
  • 「虫」ではなく「不自然な小枝」を探す。
  • フェンスや手すりなどの「擬態できない場所」も狙い目。

ナナフシ探しは、一度コツを掴むと「あ、ここにもいた!あそこにも!」と次々に見つかるようになるから不思議です。
それはあなたの「観察眼」が、自然のパターンの中に潜む違和感を捉え始めた証拠です。

今週末、ぜひ近くの公園や雑木林で、この「究極のかくれんぼ」に挑戦してみてはいかがでしょうか。
本物のナナフシを手にした時の感動は、忘れられない体験になるはずです。

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