大量発生がニュースになることも多い「カメムシ」。
家の中への侵入や、あの強烈な悪臭に頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、カメムシを「寄せ付けない」「侵入させない」「万が一出たときは安全に駆除する」ための具体的な対策を解説していきたいと思います。
なぜ家に来る?カメムシが大量発生する原因と時期
効果的な対策を立てるために、まずはカメムシの生態と好む環境を知っておきましょう。
カメムシが発生しやすい時期
カメムシが活発になるのは主に春(4月〜6月)と秋(9月〜11月)の年2回です。
- 春
冬眠から目覚め、産卵のために活動が活発になります。 - 秋
寒さをしのぐため、暖かい越冬場所(家の中や隙間)を求めて大移動します。
特に秋の晴れた日は要注意です。
カメムシが好む環境
- 暖かい場所
日当たりの良い白い壁、ベランダ、干してある洗濯物。 - 植物のある場所
カメムシは草木の汁を吸うため、ガーデニングの植物や雑草に集まります。 - 光
夜間、街灯や家の照明(特に紫外線を出す蛍光灯)に引き寄せられます。
【予防】カメムシを家に寄せ付けない4つの対策

まずは、カメムシを敷地内やベランダに近づけない「忌避(きひ)」の対策が重要です。
① 洗濯物の干し方を工夫する
カメムシは「白くて温かいもの」が大好きです。
白いシャツやシーツは絶好のターゲットになります。
- 対策
カメムシが多い時期は、部屋干し(インナーバルコニーなど)にするのが最も確実です。
外に干す場合は、夕方になる前に(まだ温かいうちに)取り込み、取り込む際は1枚ずつ激しく振ってカメムシが付いていないか確認してください。
② ハーブや忌避剤(スプレー)を活用する
カメムシは特定の匂いを嫌います。
特にミント(ハッカ)の香りが効果的です。
- ハッカ油スプレーの作り方
無水エタノール10mlにハッカ油を20〜30滴垂らし、精製水90mlで薄めてスプレーボトルに入れます。
これを網戸や窓枠に吹き付けておきます。 - 市販の忌避剤
吊るすタイプや、窓枠に長期間効果が持続するスプレーをあらかじめ塗布しておくのも強力です。
③ 夜間の照明を「LED」に変える
カメムシを含む多くの虫は、紫外線に集まる習性があります。
- 対策
玄関灯やベランダのライトを、紫外線を出さないLED電球に交換しましょう。
これだけで夜間の飛来を大幅に減らすことができます。
④ 周辺の雑草を草むしりする
カメムシは草むらで繁殖します。
- 対策
家の周りや庭の雑草(特にイネ科やマメ科の植物)はこまめに草刈りを行い、カメムシの隠れ家や餌場をなくしましょう。
【侵入防止】わずかな隙間もブロックする
カメムシは、身体が平たくわずか2ミリ程度の隙間でも室内に侵入してきます。
網戸の正しい閉め方を確認
網戸と窓の位置関係によっては、隙間ができてしまいます。
正しい閉め方
室内側から見て、網戸は必ず「右側」にくるようにしてください。
左側にすると、窓ガラスとの間に隙間ができてしまい、虫が簡単に入ってきます。
また、網戸に破れやたるみがないかチェックし、必要に応じて補修テープで直しましょう。
隙間テープで物理的に遮断
サッシの隙間、玄関ドアのアンダーカット(下の隙間)などはカメムシの絶好の侵入経路です。
- 対策
ホームセンターなどで売られている「すきまテープ(モヘアテープやスポンジテープ)」を貼り、物理的に隙間を埋めます。
エアコンのドレンホースにキャップを
エアコンの室外機から出ている排水ホース(ドレンホース)を伝って室内に侵入することもあります。
- 対策
100円ショップなどで購入できる「ドレンホースキャップ(防虫キャップ)」を装着するか、ストッキングネットを被せておきましょう。
【もし出たら】絶対に臭わせない!安全な駆除方法
どれだけ対策しても、室内に侵入されてしまうことはあります。
カメムシに刺激を与えると、あの強烈な悪臭を放ちます。
この臭いは一度つくとなかなか取れないため、「刺激せずに捕まえる」のが鉄則です。
① 凍殺スプレー(殺虫成分なし)を使用する
一般的な殺虫剤だと、カメムシが苦しんで死ぬ間際に高確率で臭いを出します。
- おすすめ
マイナス40℃前後の冷気で一瞬で凍らせる「凍殺スプレー」です。
カメムシが臭いを出す余裕を与えずにノックダウンできます。
殺虫成分が入っていないため、お子様やペットがいる家庭でも安心して使えます。
② 自作「カメムシ捕獲器」で安全に生け捕り
ペットボトルを使って、触らずに捕獲する容器を簡単に作ることができます。
| 手順 | 作業内容 |
| ステップ1 | 空のペットボトル(丸型がおすすめ)を上から1/3程度の位置でカットする。 |
| ステップ2 | カットした上の部分を逆さまにして、下のボトルに差し込む(漏斗のような形にする)。 |
| ステップ3 | 外れないようにテープで固定する。底に少し中性洗剤を入れておくと効果的。 |
- 使い方
壁にいるカメムシの下にこのボトルを近づけます。
カメムシは危険を察知すると「下にポロッと落ちる」習性があるため、勝手にボトルの中に吸い込まれていきます。
中性洗剤に触れると数秒で窒息するため、臭いも出ません。
③ ガムテープで「包み貼り」
最も手軽な方法です。
- やり方
ガムテープを長めに切り、カメムシの上からそっと貼り付けます。
そのままカメムシをガムテープで包み込むようにして密閉し、ゴミ箱へ捨てます。
隙間なく密閉すれば、臭いが外に漏れることはありません。
万が一、臭いがついてしまったときの対処法
カメムシの臭い成分(トランス-2-ヘキセナール)は「親油性(油に溶けやすい)」という特徴を持っています。
そのため、水洗いや普通の水拭きでは落ちません。
- 手についた場合
水で洗う前に、サラダ油やオリーブオイル、クレンジングオイルを手に馴染ませて臭い成分を浮かせます。
その後、固形石鹸やハンドソープで油分を洗い流してください。 - 服についた場合
柑橘系の洗剤(リモネン配合)を使うか、油分を分解しやすい食器用中性洗剤で前洗いします。
その後、天日干しするか、アイロンやドライヤーの「熱」をあてると、臭い成分が揮発して消えやすくなります。
まとめ:事前の予防と正しい知識でカメムシを撃退しよう
カメムシ対策の基本は、以下の3ステップです。
- 寄せ付けない
ハッカ油やLED灯を活用 - 入れない
網戸の位置と隙間テープをチェック - 刺激しない
凍殺スプレーやペットボトル捕獲器を用意
カメムシが大量発生する時期になる前に、まずは窓際やベランダの環境を見直すことから始めてみてください。
正しい知識を持って対処すれば、あの悪臭に怯えることなく快適に過ごすことができると思います。

