ヤマトシジミは、私たちが日常的に見かける機会の多い、身近なチョウの一つです。
小さく可愛らしい姿から、お子様の自由研究や趣味の昆虫採集のターゲットとしても人気があります。
この記事では、「ヤマトシジミ 捕まえ方」を知りたい方のために、捕獲のコツから最適な場所、飼育のヒントまで、初心者でも簡単にできる採集方法を徹底解説します。
1. ヤマトシジミってどんなチョウ?基本情報
まずは、ヤマトシジミの基本的な情報を知ることから始めましょう。
生態を理解することで、より効率的に捕まえることができます。
*️⃣ 見分け方と特徴
- 大きさ: 小型で、羽を広げても2cm〜3cm程度です。
- 色: オスは青みがかった黒色、メスは茶色〜黒褐色をしています。裏面はオス・メスともに灰白色で、黒い小さな斑点があります。
- 出現時期: 4月頃〜11月頃まで、春から秋にかけて非常に長い期間見られます。
- 生息場所: 都市部の公園、河川敷、畑、空き地など、どこにでも生息しています。
*️⃣ ヤマトシジミの食草(幼虫のエサ)
ヤマトシジミの幼虫は、カタバミ(酢漿草)という植物を専門に食べます。
カタバミは庭や道端によく生えている、ハート型の葉を持つ小さな雑草です。
この食草がある場所が、ヤマトシジミの主な生息場所であり、捕まえやすい場所となります。
2. ヤマトシジミを捕まえるための準備
ヤマトシジミは素早いですが、準備を整えれば捕獲は難しくありません。
| 必要な道具 | 用途 | ポイント |
| 捕虫網(虫取り網) | チョウを捕獲する主要な道具 | 軽くて扱いやすい小型のものがおすすめ |
| 三角ケース/タッパー | 捕まえたチョウを傷つけず入れる容器 | チョウの羽が傷つかないよう、広めのものが良い |
| 図鑑/記録用紙 | 採集記録をメモする | 自由研究にも役立ちます |
*️⃣ 網選びのコツ:「シジミチョウ」に合った小型・軽量なものを!
大型のチョウを捕まえるような長い網は、都市部の狭い場所では扱いにくい場合があります。
ヤマトシジミは小型なので、柄の短い軽量な網を選ぶと、素早い動きに対応しやすく、疲れません。
3. 【実践】ヤマトシジミの効率的な捕まえ方と採集のコツ
いよいよ実践です。ヤマトシジミの行動パターンを理解して、効率よく捕まえましょう。
🐞 コツ1:採集に適した時間帯と天候を選ぶ
ヤマトシジミは、晴れた日の午前中(10時〜14時頃)が最も活発に飛び回ります。
曇りや雨の日、または早朝や夕方はあまり飛ばないので、日中の太陽が出ている時間帯を狙いましょう。
🐞 コツ2:カタバミが生えている場所を重点的に探す
前述の通り、ヤマトシジミはカタバミが近くにある場所で卵を産み、生活します。
- 都市部の公園の片隅
- 道端の植え込みの下
- 河川敷
など、カタバミが多い場所を見つけたら、その周辺を重点的に探しましょう。
地面近くを飛んでいることが多いのも特徴です。
🐞 コツ3:捕獲のテクニック
ヤマトシジミは小型ですが、逃げ足は速いです。
- チョウの動きをよく観察する
地面や花に止まって吸蜜している時がチャンスです。 - 静かに、素早く網を振る
チョウの後ろ側から、一気に網をかぶせるように振り下ろします。 - 網の底に追い込む
網を地面に叩きつけず、優しく底をすぼめるようにして、チョウが上へ逃げないようにします。 - 素早くケースへ移す
網の中のチョウを指で優しくつまみ、用意したケースに静かに移しましょう。
💡プロのヒント: ヤマトシジミが止まっている場所の少し先を狙って網を振ると、逃げた先を網でキャッチしやすくなります。
4. 捕まえた後のヤマトシジミの飼育と観察
ヤマトシジミを捕まえた後、飼育して観察したい場合は、幼虫から育てるのが最も簡単でオススメです。
*️⃣ 飼育に必要なもの
- 飼育ケース: チョウが飛び回れるような、ある程度の高さがあるケース。
- エサ(成虫の場合): 砂糖水やスポーツドリンクを染み込ませたティッシュ。
- エサ(幼虫の場合): カタバミの葉と茎。毎日新鮮なものに交換が必要です。
ヤマトシジミの飼育で最も重要なのは、幼虫のエサであるカタバミを絶やさないことです。
成虫になるまでの成長過程を観察できるのは、ヤマトシジミ採集の大きな醍醐味です。
まとめ:ヤマトシジミ採集を成功させるために
ヤマトシジミは「カタバミ」が生えている場所を、「晴れた日の午前中」に「小型の網」で狙うのが成功への近道です。
この記事を参考に、ぜひヤマトシジミの採集にチャレンジし、その可愛らしい姿を間近で観察してみてください。
| 採集成功のためのチェックリスト | |
| ✅ 必要な道具は揃っているか? | |
| ✅ 採集場所はカタバミが多い場所か? | |
| ✅ 晴れた日の午前中〜昼間を狙っているか? |


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