自然界の掃除屋「シデムシ」の生態と種類:庭で見つけた時の対処法

シデムシ 未分類

庭掃除やハイキング中に、黒くて平べったい不思議な甲虫を見かけたことはありませんか?
それは「シデムシ(埋葬虫)」かもしれません。

名前に「死」という漢字が含まれるため不気味な印象を持たれがちですが、実は彼らは「森の掃除屋」として生態系に欠かせない重要な役割を担っています。

この記事では、シデムシの驚くべき生態から種類、自宅で見かけた際の付き合い方まで解説します。


シデムシとは?その名前の由来と生態

シデムシは、コウチュウ目シデムシ科に属する昆虫の総称です。
漢字では「埋葬虫」や「死出虫」と書きます。

なぜ「死出虫」と呼ばれるのか?

彼らは動物の死骸を餌とする「食腐性」の昆虫です。
死骸があるとどこからともなく現れることから、「死の国から出てくる虫」=「死出虫」と呼ばれるようになりました。

エコシステムの守護神

シデムシが死骸を分解し、土に還すことで、森の栄養循環が保たれています。
もし彼らがいなければ、自然界は分解されない死骸で溢れてしまうでしょう。
まさに「自然界のクリーニングスタッフ」なのです。


日本で見られる主なシデムシの種類

日本には約50種類以上のシデムシが生息しています。
よく見かける代表的な種を紹介します。

種類名特徴よく見られる場所
オオヒラタシデムシ全身真っ黒で平べったい。最も一般的。公園、庭、畑
ヨツボシモンシデムシ黒地にオレンジ色の斑点がある。山地、林間
クロシデムシ大型で光沢のある黒色。森林地帯
ベッコウシデムシ鮮やかなオレンジ色(べっ甲色)が特徴。落ち葉の下

似ている虫との見分け方

ゴミムシやクワガタのメスと間違われることがありますが、シデムシは触角の先端が膨らんでいる(球桿状)ことや、背中側(上翅)が少し短く、お尻が少しはみ出している個体が多いのが特徴です。


シデムシの驚くべき「育児」と行動

シデムシ(特にモンシデムシ属)は、昆虫界では珍しく「子育て」をする虫として知られています。

  1. 死骸の加工
    小鳥やネズミの死骸を見つけると、毛をむしり取り、分泌液を塗って腐敗を防ぎながら丸い「肉団子」状にします。
  2. 埋設
    その肉団子を地下に埋めます。これが「埋葬虫」の由来です。
  3. 給餌
    孵化した幼虫に対し、親虫が口移しで栄養(消化した肉)を与えます。

この高度な社会性は、生物学的にも非常に注目されています。


庭でシデムシを見つけた!駆除すべき?

結論から言うと、シデムシは人間に直接的な害を与える「害虫」ではありません。

メリット(益虫としての側面)

  • 庭にある小動物やミミズの死骸を片付けてくれる。
  • ハエの幼虫(ウジ)を食べてくれる種もおり、衛生害虫の発生を抑える。

注意点(不快害虫としての側面)

  • 見た目が苦手な人にとっては「不快害虫」となり得ます。
  • 死骸を扱うため、素手で触ると細菌が付着している可能性があります。

【対処法】

もし家の中に入ってきた場合は、ほうきとちりとりで外に逃がしてあげれば十分です。
無理に殺虫剤を使う必要はありません。


5. シデムシに関するよくある質問(FAQ)

Q. シデムシは噛みますか?

基本的には大人しく、攻撃性は低いです。
ただし、無理に捕まえようとすると防御のために噛んだり、不快な臭いのする液体を出したりすることがあります。
観察する際は直接触れず、ピンセットなどを使うのが賢明です。

Q. なぜ玄関先やベランダにいるのですか?

夜行性の種が多く、光に寄せられる「走光性」を持っているため、家の明かりに誘われてやってくることがあります。
また、近くにミミズやナメクジの死骸がある場合も集まってきます。


まとめ:シデムシは命を繋ぐ大切な存在

シデムシはその名前や習性から誤解されやすい昆虫ですが、実際には自然界のバランスを保つための不可欠なピースです。

もし庭で見かけたら、「お、今日も掃除を頑張っているな」と少し温かい目で見守ってみてください。
彼らの活動のおかげで、私たちの周りの土壌は豊かに保たれています。

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