クリッとした大きな目と、太い胴体が特徴のセセリチョウ。
その愛くるしい姿とは裏腹に、蝶の中でもトップクラスの飛行速度を誇ります。
「網を振っても当たらない」「どこにいるのか分からない」とお悩みの方へ、ベテラン採集家も実践するセセリチョウを確実に捕まえるためのテクニックを解説します。
セセリチョウが見つかる時期と場所
まずは「どこを探すべきか」を整理しましょう。
おすすめの時期
- 5月〜10月: 多くの種類が活動します。
- 活動時間: 日当たりの良い午前中(9時〜11時頃)が最も活発です。
出現ポイント
セセリチョウは広範囲を飛び回るよりも、特定の場所に執着する習性があります。
- 日当たりの良い花壇
ヒャクニチソウ、アザミ、ブッドレアなど。 - 湿った地面
オスが吸水のために地面に降りていることがあります。 - 葉の表面
テリトリーを見張るために、葉の上で静止していることが多いです。
逃がさない!セセリチョウの捕まえ方 3つの秘訣
セセリチョウは非常に警戒心が強く、視界の変化に敏感です。以下のステップを意識してみてください。
① 「だるまさんがころんだ」の要領で近づく
セセリチョウは素早い動きに即座に反応します。
- ゆっくり近づく
1歩進んで数秒止まる、を繰り返します。 - 影を落とさない
自分の影が蝶にかかると、一瞬で逃げられます。
太陽の位置を確認しましょう。
② 網を振るのではなく「被せる」
空中を飛んでいるセセリチョウを網で追うのは至難の業です。
- 静止中を狙う
花で蜜を吸っている時や、葉の上で休んでいる時が最大のチャンスです。 - 上から素早く被せる
網を横に振るよりも、上から地面や花ごと覆い隠すように被せる方がキャッチ率が上がります。
③ 網の「返し」を忘れない
網を被せたら、すぐに網の底を上に持ち上げるか、フレームをひねって入り口をふさぎましょう。
セセリチョウは上に飛び上がる習性があるため、これだけで脱走を防げます。
採集にあると便利な道具
セセリチョウ攻略に欠かせない装備です。
| 道具名 | 役割・メリット |
| 長柄の捕虫網 | 警戒心の強いセセリチョウに遠くからアプローチできます。 |
| 三角ケース | 翅(はね)を傷つけずに持ち運ぶための必須アイテム。 |
| 吸虫管 | 小型のセセリチョウを傷つけずに採取するのに便利です。 |
まとめ:観察から始めるのが上達の近道
セセリチョウは種類が多く、一見地味に見えても実は珍しい種が混ざっていることもあります。
まずは「どの花によく来ているか」をじっくり観察し、彼らのルーティン(巡回ルート)を見極めることが、捕獲成功への一番の近道になります。
マナーを守って、楽しい昆虫採集に出かけましょう!
ポイント: セセリチョウは非常に翅の力が強いため、素手で持つと鱗粉が剥げやすいです。観察後は優しくリリースしてあげてくださいね。

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