ミズカマキリを飼育する上で、最も多くの人が直面する壁が「エサ(餌)」です。
「何を食べるのか分からない」「用意したエサを食べてくれない」と困っていませんか?
ミズカマキリは生きた獲物の体液を吸う「吸汁性(きゅうじゅうせい)」という特殊な生態を持っているため、一般的な魚のエサ(人工飼料)を与えるだけでは飼育できません。
本記事では、ミズカマキリにおすすめのエサから、エサ付けのコツ、食べない時のチェックリストまで詳しく解説します。
ミズカマキリが好むエサの種類
ミズカマキリは動くものに反応して捕食します。
基本的には「生きたエサ」を用意しましょう。
自然界で食べているもの
- メダカ・小魚
最も食いつきが良く、栄養価も高いメインのエサです。 - オタマジャクシ
動きがゆっくりなため、狩りが苦手な個体でも捕まえやすいです。 - ボウフラ・アカムシ
幼虫や小さな個体に適しています。 - アメンボ・マツモムシ
水面に落ちた昆虫も好んで食べます。
飼育下で入手しやすいエサ
| エサの名前 | 入手方法 | メリット |
| ヒメダカ | ペットショップ | 安価で安定して入手できる。 |
| 生アカムシ | 釣り具店・ペットショップ | 栄養価が高く、食いつきが抜群。 |
| 冷凍アカムシ | ペットショップ | ストックができる(※工夫が必要)。 |
【重要】人工飼料や冷凍エサは食べる?
結論から言うと、そのままでは食べないことがほとんどです。
ミズカマキリは視覚と足に伝わる振動で獲物を認識します。
動かない人工飼料や解凍しただけの冷凍エサには反応しません。
冷凍アカムシを食べさせるテクニック
どうしても生エサが用意できない場合は、以下の方法を試してください。
- ピンセットで冷凍アカムシ(解凍後)を掴みます。
- ミズカマキリの目の前で、「ピクピク」と生きているように動かします。
- 前脚に軽く触れさせ、捕食スイッチを入れます。
※個体差があるため、どうしても食べない個体もいます。
その場合は早めに生エサに切り替えましょう。
エサを与える頻度と量の目安
ミズカマキリは一度に大量に食べるわけではありませんが、こまめな給餌が必要です。
- 頻度
2日〜3日に一度。 - 量
メダカなら1〜2匹程度が目安です。 - ポイント
常にエサが水槽内に数匹泳いでいる状態(置きエサ)にすると、ミズカマキリが好きなタイミングで狩りができるため、空腹による共食いを防げます。
エサを食べない!5つの原因と対策
エサを入れても反応しない場合、以下の原因が考えられます。
① 水温が低い
水温が20度を下回ると活動が鈍くなり、食欲が落ちます。ヒーターを入れるか、暖かい場所に移動させましょう。
② 脱皮直前である
脱皮の前後は一切エサを食べなくなります。
体が白っぽくなっていたり、じっとしていたりする場合は、そっとしておいてあげてください。
③ 足場がない
ミズカマキリは、何かに掴まっていないと上手に狩りができません。
水草や枝が十分に足りているか確認してください。
④ エサが速すぎる
素早いメダカを捕まえられない個体もいます。
その場合は、少し弱らせたメダカを与えるか、動きの遅いオタマジャクシやアカムシを試しましょう。
⑤ 水質が悪化している
食べ残しが腐敗すると、水質が悪化して体調を崩します。
水換えを行ってリフレッシュさせてください。
エサに関する注意点
- 「吸い殻」は取り除く
ミズカマキリが食べた後の獲物は、中身が空っぽの「皮」だけになります。
放置すると水が汚れる原因になるので、見つけ次第ピンセットで取り除きましょう。 - 共食いに注意
エサが不足すると、仲間をエサとみなして攻撃します。
複数飼育の場合は、常に多めのエサを入れておくことが鉄則です。
まとめ:元気なミズカマキリを育てるために
ミズカマキリの飼育の楽しさは、そのダイナミックな捕食シーンにあります。
まずはメダカや生アカムシをメインに考え、個体の様子を見ながらピンセットでの給餌にも挑戦してみてください。


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