水田や池で見かける、お腹を上にして泳ぐユニークな水生昆虫「マツモムシ」。
ガサガサや昆虫採集で捕まえたものの、「どのくらい生きるの?」「冬はどうすればいい?」と疑問に思う方も多いはずです。
この記事では、マツモムシの寿命を中心に、その一生や長く飼育するためのポイント、さらには扱う際の注意点を解説します。
マツモムシの寿命は約1年!その一生とは?
結論から言うと、マツモムシの寿命は約1年です。
不完全変態の昆虫であり、卵から孵化して成虫になり、次の世代に命を繋ぐまでのサイクルが概ね1年で完結します。
マツモムシのライフサイクル
- 春(4月〜6月)
水草の茎などに卵を産み付けます。 - 初夏〜夏
孵化した幼虫は脱皮を繰り返し、1〜2ヶ月ほどで成虫になります。 - 秋〜冬
成虫のまま越冬し、翌春の産卵に備えます。 - 翌春
産卵を終えると、寿命を全うして息絶えます。
飼育下でも、適切な環境であればこの1年というサイクルをしっかり全うさせることが可能です。
マツモムシは冬をどう越す?「越冬」の生態
マツモムシは寒さに比較的強く、「成虫」の姿で冬を越すのが特徴です。
野生での越冬
水温が下がると活動が鈍くなり、水底の落ち葉の下や、枯れた水草の隙間に潜り込んでじっとしています。
氷が張るような環境でも、水が完全に凍りつかなければ生き延びることができます。
飼育下での越冬のコツ
室内飼育の場合、極端に凍結する心配はありませんが、以下の点に注意しましょう。
- 水温管理
ヒーターで加温する必要はありません。
むしろ、自然な四季を感じさせることで、春の繁殖行動を促せます。 - 足場
冬の間じっとしていられるよう、水草(マツモなど)や枯れ葉を多めに入れてあげましょう。
寿命を全うさせるための飼育ポイント3選
せっかく捕まえたマツモムシ。少しでも長く観察するために、以下の3つのポイントを守りましょう。
① 餌を切らさない(肉食性)
マツモムシの死因で多いのが「餓死」です。
彼らは生きた獲物の体液を吸う肉食性。メダカの稚魚、オタマジャクシ、アカムシなどを好みます。
水面に落ちた小さな虫も食べるので、バリエーション豊かな餌を与えると健康的になります。
② 「飛び出し」を徹底ガード
マツモムシは非常に飛翔能力が高く、夜間に水槽から飛び出してそのまま乾燥死してしまうことが多々あります。
「水槽の蓋」は必須です。
わずかな隙間からも逃げ出すため、網目の細かいネットなどで覆うと安心です。
③ 水質の急変に注意
水田などの止水域(流れのない水)に生息していますが、水が汚れてアンモニア濃度が上がると弱ります。
食べ残しは早めに取り除き、1週間に1回程度、半分くらいの水換えを行いましょう。
【重要】マツモムシを触る時は要注意!
マツモムシの寿命と同じくらい知っておくべきなのが、その「攻撃性」です。
英名で「Backswimmer(背面泳ぎ)」と呼ばれますが、別名は「ミズバチ(水蜂)」。
非常に鋭い口吻(こうふん)を持っており、不用意に素手で触ると、身を守るために刺してきます。
刺されると蜂に刺されたような激痛が走り、人によっては赤く腫れ上がることもあります。
観察や水槽掃除の際は、必ず網(タモ網)を使い、絶対に直接手で触れないようにしましょう。
まとめ:マツモムシの寿命は約1年。観察は計画的に!
マツモムシの寿命は約1年と短いですが、その独特な泳ぎ方や捕食シーンは非常に見応えがあります。
成虫で越冬するため、秋に捕まえた個体も春までじっくり育てることが可能です。
- 寿命は約1年。
- 成虫のまま冬を越す。
- 餌不足と飛び出しに注意。
- 刺されると痛いので素手はNG!
このポイントを押さえて、マツモムシの飼育にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


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