キリギリスの餌|何を与えればいい?健康を保つための完全ガイド

キリギリスアップ キリギリス

夏の草むらで力強く鳴くキリギリス。ペットとして飼育する際、その健康と活発な鳴き声を保つためには、適切な餌を与えることが非常に重要です。
キリギリスは雑食性ですが、何をどのように与えれば良いのでしょうか?
この記事では、キリギリスの食性から、餌の種類、与え方のポイント、そして餌を食べない時の対処法まで解説します。


キリギリスの食性とその重要性

キリギリスは、バッタ目キリギリス科に属する昆虫で、肉食傾向の強い雑食性です。
彼らの食性は、同じバッタ目に属する草食性のバッタとは大きく異なります。
野生では、アブラムシや小さな昆虫、クモなどを積極的に捕食する一方で、植物の葉や果実も食べます。

飼育下においても、この雑食性を考慮したバランスの取れた食事を与えることが、健康を維持し、力強い鳴き声を保つための鍵となります。
動物性タンパク質と植物性の栄養素を両方摂取させるように心がけましょう。


餌の種類|バランスの良い食事を心がける

キリギリスに与える餌は、大きく分けて「植物性の餌」と「動物性の餌」の2つに分類できます。

植物性の餌

これらの餌は、キリギリスにとっての水分、ビタミン、ミネラルの重要な供給源です。

  • キュウリ、ナス、ニンジン
    最も手軽に手に入り、キリギリスも好んで食べます。
    特にキュウリは水分が豊富で、夏場の水分補給にも役立ちます。
  • キャベツ、レタス
    水分が多く、柔らかいので食べやすいです。
  • リンゴ、バナナ、ブドウ
    果物は糖分が多く、嗜好性が高いので喜んで食べます。
    ただし、与えすぎると下痢の原因になることがあるため、少量にとどめましょう。

与え方のコツ
新鮮なものを小さく切って与えましょう。
農薬がついている可能性があるため、与える前にしっかりと水で洗うことが大切です。

動物性の餌

キリギリスの主食と言えるのが、タンパク質が豊富な動物性の餌です。
これを欠かすと、栄養不足になったり、共食いを起こす原因にもなります。

  • ドッグフードやキャットフード
    市販されている総合栄養食のドッグフードやキャットフードは、バランスの取れた栄養源となります。
    乾燥したままだと食べにくいため、水でふやかして柔らかくしてから与えましょう。
  • 煮干し
    砕いて与えます。カルシウムも豊富で、キリギリスの骨格を丈夫にするのに役立ちます。
  • 市販の昆虫ゼリー
    カブトムシやクワガタ用の高タンパク・高カロリーの昆虫ゼリーも、手軽に与えられる栄養源として非常に優れています。
  • 生きた昆虫
    アブラムシ、コオロギの幼虫、ショウジョウバエなど、小さな昆虫を捕まえて与えるのも良いでしょう。
    キリギリス本来の捕食行動を観察できる貴重な機会にもなります。

餌を与える上での注意点と管理方法

健康で長生きさせるためには、餌の種類だけでなく、与え方や飼育環境の管理が非常に重要です。

餌の鮮度と清潔さ

  • 毎日交換
    餌は毎日新鮮なものに交換してください。
    特に野菜や果物は傷みやすく、カビや雑菌が繁殖する原因になります。
  • 食べ残しの除去
    食べ残しは放置せず、すぐに取り除きましょう。
    これを怠ると、ダニやハエが湧く原因となり、キリギリスの健康を損なう可能性があります。

水分補給

キリギリスは乾燥に非常に弱いです。
餌以外にも、常に水分を補給できる環境を整えてあげましょう。

  • 濡らした脱脂綿やスポンジ
    飼育ケースの隅に、水を十分に含ませた脱脂綿やスポンジを置いておきます。
    キリギリスが溺れる心配がなく、安全に水分を摂取できます。
  • 霧吹き
    毎日1〜2回、ケース全体に軽く霧吹きをすることで、ケース内の湿度を保ち、水分補給を促します。

餌を食べてくれない時の対処法

せっかく準備した餌をキリギリスが食べてくれない、ということもあるかもしれません。
以下のような原因と対策が考えられます。

  • 環境の変化によるストレス
    捕まえてきたばかりの個体は、新しい環境に慣れていないために食事をしないことがあります。
    この場合は、静かで落ち着いた場所にケースを置き、数日間そっとしておいてあげましょう。
  • 餌の好みに合わない
    野菜や果物、動物性タンパク質など、いくつかの種類の餌を同時に与えて、キリギリスが何を好むか試してみましょう。
  • 脱皮の直前、直後
    昆虫は脱皮の前後で食欲が落ちることがあります。
    脱皮が終われば再び食べ始めることが多いので、焦らず見守りましょう。
  • 寿命
    キリギリスの寿命は成虫になってから数ヶ月です。
    秋が深まり、活動が鈍くなって餌を食べなくなる場合は、寿命が近い可能性があります。

まとめ|キリギリスの食生活は「バランス」と「清潔」が鍵

キリギリスの飼育は、適切な餌を与えることで、その美しい鳴き声を長く楽しむことができます。
野菜や果物といった植物性の餌と、ドッグフードや煮干しといった動物性の餌をバランス良く与えることが最も重要です。
また、毎日新鮮な餌に交換し、清潔な環境を保つことで、キリギリスは元気に過ごせます。
この記事を参考に、キリギリスの豊かな食生活を支えてあげてください。

スポンサーリンク
キリギリス
インセクト・ラボをフォローする
スポンサーリンク

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました