夏の風物詩、カナブンを捕まえよう!
夏の昆虫採集といえば、カブトムシやクワガタが人気ですが、キラキラと光るエメラルドグリーンのカナブンも、その美しい姿から子どもたちに大人気の昆虫です。
捕まえるのが難しいと思われがちですが、実は身近な場所にたくさん生息しています。
「カナブンってどこにいるの?」「どうやって捕まえるのが一番効率的?」そんな疑問をお持ちの方のために、この記事ではカナブンの生態から、初心者でも簡単に実践できる効果的な捕まえ方、そして捕まえた後の飼育方法まで、カナブン採集のすべてを解説します。
この記事を読めば、あなたも夏の昆虫採集を120%楽しめること間違いなしです!
カナブンの生態を知る|成功への第一歩は「知る」ことから
カナブンを効率よく捕獲するためには、まず彼らがどのような環境を好み、どのような行動をするのかを知ることが最も重要です。
闇雲に探すのではなく、彼らの習性を理解することで、格段に捕獲率がアップします。
- 活動時間帯の秘密
カナブンは夜行性のカブトムシやクワガタと異なり、主に昼間に活動します。
特に、朝から気温が上がり始める午前中から昼過ぎにかけてが、最も活発に行動するゴールデンタイムです。
太陽の光が降り注ぐ時間帯を狙って探しに行きましょう。 - 大好物は「樹液」
カナブンは樹液が主食です。
中でも、クヌギ、コナラ、ヤナギといったブナ科やヤナギ科の広葉樹の樹液を好みます。
これらの木の幹をよく見てみましょう。
幹に傷があったり、黒っぽく湿っていたりする部分は、樹液が出ている証拠です。 - 生息場所は意外と身近
雑木林や森の中だけでなく、実は身近な公園や河川敷、果樹園にも生息しています。
樹木が多く、日当たりが良い場所であれば、カナブンがいる可能性は十分にあります。
カナブン採集の準備|特別な道具は必要ない!
カナブンを捕まえるために、高価な道具は必要ありません。
最低限、以下のものがあれば十分です。
- 虫かご
捕まえたカナブンを安全に入れるためのものです。
蓋がしっかりと閉まり、通気性の良いものを選びましょう。 - 昆虫網(あると便利)
高い枝にいるカナブンを捕まえたいときに役立ちます。
伸縮式のものが場所を取らず便利です。 - 軍手
木の幹を探す際、樹液で手が汚れたり、木のトゲで怪我をしないように着用すると安心です。 - 空のペットボトル(後述する「秘密の方法」で使用)
ペットボトルの飲み口部分を使った簡単なトラップを作ります。
【実践編】カナブンの捕まえ方3選!初心者向けから上級者向けまで
ここでは、成功率の高いカナブンの捕まえ方を3つご紹介します。
方法1|樹液採集(カナブン採集の王道!)
最もポピュラーで、確実性の高い方法です。
- 狙いの木を探す
クヌギやコナラ、ヤナギなどの木を見つけます。 - 樹液をチェック
幹をくまなくチェックし、樹液がにじみ出ている場所を探します。
樹液が出ている場所には、カナブンだけでなく、スズメバチや他の昆虫も集まっていることがあるので注意が必要です。 - そっと捕まえる
カナブンは比較的おとなしい性格なので、驚かさないように静かに近づき、手でそっと捕まえます。
複数いる場合は、一匹ずつ慎重に捕獲しましょう。
方法2|フルーツトラップ(大量捕獲も夢じゃない!)
これが初心者でも大量捕獲を狙える「秘密の方法」です。
カナブンは発酵した果物の匂いが大好きです。
【準備するもの】
- 熟したバナナ(黒くなったものが最適)
- 砂糖、焼酎、日本酒(いずれか一つ)
- ストッキングまたは目の細かいネット
【作り方と使い方】
- 熟したバナナを皮ごと潰し、砂糖を大さじ2~3杯、焼酎を少量(腐敗を防ぎ、香りを強めるため)混ぜ合わせます。
- この混ぜた餌をストッキングに入れ、口をしっかりと結びます。
- 昼間にカナブンがいそうな木の枝に、作った餌をくくりつけます。
- 数時間から半日ほど待ち、カナブンが群がってきたら捕獲します。
この方法なら、カブトムシやクワガタも一緒に捕獲できる可能性があります。
方法3|地面に落ちた果実を探す(意外な穴場!)
樹液の出ている木が見つからない場合でも諦めないでください。
- 落ちている果実を見つける
公園や河川敷、果樹園の近くの地面を探してみましょう。
特に梅雨明けから夏にかけては、熟して落ちた梅やプラム、ブドウなどが発酵していることがあります。 - そっと裏返す
落ちている果実や木の実をそっと裏返してみてください。
その裏側にカナブンが隠れて、食事をしていることがあります。
捕まえたカナブンとのお付き合い
- 飼育する場合
昆虫ゼリーやリンゴ、バナナなどを与え、直射日光を避けた風通しの良い場所に飼育ケースを置きましょう。 - 自然に返す場合
むやみに他の場所に放すと、生態系に影響を与える可能性があります。
捕まえた場所に逃がしてあげることが、自然を守る上でも大切です。
まとめ
カナブンは、少しの知識と工夫があれば誰でも簡単に捕まえることができる、身近な昆虫です。
この記事で紹介した方法を参考に、ぜひ今年の夏はカナブン採集に挑戦してみてください。
家族や友人と一緒に、最高の夏の思い出を作ることができるはずです。
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