山や川などのアウトドアレジャーで、しつこく追い回してくる「アブ」。
その羽音や痛みは恐怖の対象ですが、正しい知識を持っていれば被害を最小限に抑えることができます。
この記事では、アブの生態から刺された(噛まれた)時の対処法、効果的な対策までを分かりやすく解説します。
アブの正体とは?ハエやハチとの違い
アブはハエ目(双翅目)に属する昆虫で、実はハエの仲間です。
ハチのような見た目をしたものもいますが、針で刺すのではなく、鋭い口器で「皮膚を切り裂いて吸血する」のが特徴です。
アブの主な特徴
- 活動時期
6月〜9月(特にお盆前後の高温多湿な時期に急増) - 生息場所
川沿い、森、キャンプ場、家畜小屋の近く - 引き寄せられるもの
二酸化炭素、熱、黒い服、車の排気ガス
アブ・ブユ(ブヨ)・ハチの見分け方
野外で遭遇する「刺す虫」は紛らわしいため、以下の表で違いを確認しましょう。
| 項目 | アブ | ブユ(ブヨ・ブト) | スズメバチ |
| サイズ | 10mm〜30mm(大型) | 2mm〜5mm(小バエ風) | 20mm〜40mm |
| 吸血方法 | 皮膚を切り裂いて吸う | 皮膚を噛み切って吸う | 毒針で刺す |
| 痛み | 瞬間にチクッとした激痛 | 直後は無症状、後で激痒 | 焼けるような激痛 |
| 腫れ方 | 即座に赤く腫れる | 半日後〜翌日に酷く腫れる | 患部が大きく硬く腫れる |
アブに刺された(噛まれた)時の応急処置
アブに噛まれると、出血を伴う痛みと、後から強い痒みが襲ってきます。
- 患部を清潔にする
真水で傷口を洗い流します。 - 毒を絞り出す
ポイズンリムーバーがある場合は、毒素や唾液成分を吸い出します。口で吸うのは細菌感染の恐れがあるため厳禁です。 - 冷やす
炎症を抑えるために、氷や保冷剤で冷やします。 - 薬を塗る
ステロイド配合の軟膏(抗ヒスタミン成分入り)を塗布します。
注意: 腫れがひどい場合や、発熱・めまいなどのアレルギー症状が出た場合は、迷わず皮膚科を受診してください。
アブを寄せ付けないための対策
アブに狙われないためには、事前の準備が重要です。
① 服装の工夫
アブは黒や紺などの暗い色に寄ってくる習性があります。
アウトドアでは白やベージュなどの明るい色の長袖・長ズボンを着用しましょう。
② 防虫スプレーの選択
一般的な「ディート」や「イカリジン」を配合した忌避剤も有効ですが、アブには「ハッカ油」が特効薬として知られています。
- ハッカ油スプレー
水と無水エタノールにハッカ油を数滴混ぜた自作スプレーは、アブが嫌う香りを放ちます。
③ 車のエンジンを切る
アブはエンジンの振動や排気ガスの二酸化炭素に敏感です。
キャンプ場に到着したら、早めにエンジンを切ることで集まるのを防げます。
まとめ:アブを知って快適なアウトドアを
アブは恐ろしい虫ですが、その習性を理解し、適切な服装や忌避剤を用意すれば過度に恐れる必要はありません。
- 明るい色の服を着る
- ハッカ油を活用する
- 刺されたらすぐに洗浄・冷却
これらを意識して、夏のレジャーを安全に楽しみましょう。


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