モンシロチョウは、私たちの身の回りで見かける機会が多く、子どもたちの昆虫採集の定番です。
しかし、いざ捕まえようとすると、ひらひらと逃げられてしまうことも多いのではないでしょうか?
この記事では、モンシロチョウがどこに、いついるのかという生態を理解し、初心者でも簡単に捕まえられるようになるコツを解説します。
1. モンシロチョウを捕まえる「場所」と「時期」
モンシロチョウを捕まえるには、彼らが何を求めて飛んでいるのかを知ることが最も重要です。
📌 捕獲におすすめの場所
モンシロチョウは、幼虫の食草(エサ)と成虫の蜜源(花の蜜)の周辺に集まります。
| 場所 | 理由 | コツ |
| 畑・家庭菜園 | キャベツ、小松菜、ブロッコリーなどのアブラナ科の食草があるため、メスが産卵にやってきます。 | 食べられている葉や、卵が産み付けられていないか確認しながら探すと効率的です。 |
| 花壇・草むら | タンポポ、ナズナ、レンゲなど、蜜を吸える花がある場所にオス・メスが集まります。 | 低い位置を飛んでいることが多いため、花の上を重点的にチェックしましょう。 |
| 河原や公園の湿った土 | よく晴れた暑い日には、水分やミネラル補給のために地面に降りて吸水行動をとることがあります。 | 比較的動きが止まりやすいチャンスです。 |
☀️ ベストな時間帯と天候
モンシロチョウは、気温が高く、晴れた日に活発に活動します。
- 時間帯
午前中〜昼過ぎ(9時〜15時頃)が最も活発です。
特に、朝の気温が上がり始めた時間は、夜間の冷えで動きが鈍っている個体を狙えることがあります。 - 天候
晴れの日を選びましょう。
雨の日や曇りの日は、花陰や草むらでじっとしていて、ほとんど飛びません。
2. モンシロチョウを捕まえるための「道具」と「準備」
捕獲の成功率を上げるために、最適な道具と準備をしておきましょう。
道具の準備
- 虫取り網(捕虫網)
軽くて振りやすい子ども用のサイズで十分です。
網の直径が30cm程度のものが扱いやすいでしょう。 - 虫かごまたは飼育ケース
捕まえたチョウを持ち帰る際、羽を傷つけないよう、網目の細かい虫かごやプラスチックケースを用意しましょう。 - 帽子と長袖
日差し対策と、草むらでのケガや虫刺されを防ぐために重要です。
⚠️ 周囲への注意点
- 電線に注意
長い網を持って高圧電線の近くに行くと、感電の危険があります。
安全な場所を選んで採集しましょう。 - 畑の持ち主に許可を
畑や農園で採集する場合は、必ず持ち主の許可を得てから入りましょう。
3. 失敗しない!モンシロチョウ捕獲の3つのコツ
モンシロチョウは予測不能にひらひら飛びますが、この飛び方の特徴と習性を利用して捕まえるコツがあります。
💡 コツ1:止まっている瞬間を狙う「かぶせ技」
最も成功率が高いのは、チョウが花や葉にとまって蜜を吸っている(または産卵している)瞬間を狙う方法です。
- 忍び足で近づく
チョウを驚かせないよう、そっと、ゆっくりと近づきます。
チョウの視界に入らない真後ろから近づくのが理想です。 - 素早く上からかぶせる
網が届く距離まで近づいたら、迷わず上から下へ、一気に網をかぶせます。
失敗を恐れずに素早く行うことが重要です。
💡 コツ2:低空飛行を狙う「すくい技」
地面の近くを低く飛んでいるチョウに対して有効です。
チョウが飛んでいる方向の少し先に網の輪を構え、斜め下から上へすくい上げるように振ります。
地面をたたきつけるように振るのは避け、優しくすくい上げましょう。
💡 コツ3:羽を傷つけない「網からの出し方」
捕獲後の扱い方が悪いと、羽がボロボロになってしまいます。
- 網の底へ誘導
網を裏返して持ち、チョウを網の底(袋状の先端)に誘導します。 - 優しくつかむ
網の外から、チョウの羽を閉じるようにして胸の部分を軽くつまみます。
羽の根元に近い胸の部分を持てば、暴れても羽が傷みにくいです。 - ケースに移す
つまんだまま網の外に出し、そっと虫かごに移します。
まとめ:モンシロチョウの生態を知って捕獲名人になろう
モンシロチョウの捕まえ方は、彼らが「どこに」「なぜ」いるのかという生態を知ることで成功率が格段に上がります。
- 場所: アブラナ科の畑、蜜源となる花壇。
- 時間: 晴れた日の午前中。
- コツ: 止まっている瞬間を上から狙う!
安全に注意して、是非モンシロチョウの捕獲にチャレンジしてみてください。


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