【ササキリの飼育】野生でのエサと人工飼料は何を与える?

ササキリ ササキリ

夏の終わりから秋にかけて、ススキやチガヤなどの草むらでよく見かけるササキリ
その愛らしい姿や美しい鳴き声から、飼育にチャレンジしたいと考える方も多いでしょう。

ササキリを元気に育てるためには、彼らが何を食べるのか、適切なエサを与えることが重要です。
この記事では、ササキリが野生で食べているエサから、飼育下で与えられる代用エサ(人工飼料・野菜など)まで、幅広くご紹介します。

ササキリは「雑食性」!野生での基本的なエサ

ササキリは、キリギリス科に属する昆虫で、その食性は雑食性であることが特徴です。

「雑食性」というのは、植物性の食べ物と動物性の食べ物、どちらもバランス良く食べるということ。
この食性を理解することが、ササキリ飼育の成功の第一歩です。

1. 植物性のエサ|イネ科植物の穂や茎

野生のササキリが最も好んで食べる植物性のエサは、イネ科植物の穂(ほ)や柔らかい茎です。

  • 具体的な例
    • ススキ
    • チガヤ
    • オギ
    • エノコログサ(ネコジャラシ)
    • スズメノカタビラ(小型の穂を好むササキリの仲間もいます)

特に、これらの植物の柔らかい穂は、ササキリの主食となります。
飼育下でも、これらの穂を水差しに活けて与えるとよく食べます。

2. 動物性のエサ|タンパク源としての昆虫の死骸など

ササキリは、植物だけでなく、成長や産卵に必要な動物性タンパク質も摂取します。

  • 具体的な例
    • 小型の節足動物(昆虫)の死骸
    • 弱って動きの鈍くなった他の昆虫

野生では、自然界で得られるこうしたタンパク質が、健康な体づくりを支えています。

飼育下で与える!ササキリのおすすめ代用エサ

野生の環境を完全に再現するのは難しいですが、飼育下でもササキリの食性を満たすことができるエサはたくさんあります。

エサの種類具体的な例ポイント
生きた植物イネ科植物の穂や葉自然環境に近い主食。新鮮なものを与える。
野菜・果物ニンジン、キュウリ、ヤングコーン、レタス水分補給も兼ねる。ニンジン、ヤングコーンは特によく食べる傾向がある。
人工飼料観賞魚用のエサ、ドッグフード、猫用フード優秀なタンパク源・栄養源。食べやすいよう細かく砕いて与える。

1. バランスの良い栄養源|人工飼料(動物性タンパク質)

ササキリを飼育する上で、特に重要になるのが動物性タンパク質の確保です。

  • ドッグフード/猫用フード
    栄養バランスが良く、砕いて与えることで手軽な動物性タンパク源となります。
  • 観賞魚用のエサ
    こちらもタンパク質が豊富で、好んで食べるササキリが多いです。

特にメスが卵を成熟させるためには、動物質の飼料が不可欠だとされています。

2. 水分と栄養を補給:野菜と果物

ニンジンキュウリレタスなどの野菜は、ササキリにとって手軽な水分補給源となります。

特にヤングコーンは、多くのキリギリス科の昆虫が好むエサとして知られており、ササキリにもおすすめです。果物も少量であれば食べる個体もいます。

ササキリのエサやりで注意したいポイント

ササキリを元気に飼育するために、エサやりで特に気を付けたいポイントがいくつかあります。

1. 新鮮なエサを与える

野菜や生きた穂は、時間が経つと水分が抜け、栄養価が落ちます。
食べ残しは毎日取り除き、新鮮なエサを交換するようにしましょう。

2. 「共食い」に注意する

ササキリの仲間は肉食性が強いため、エサが不足したり、飼育容器が過密状態になったりすると、共食い(カニバリズム)が発生しやすくなります。

特に脱皮直後で動きが鈍っている仲間がいると狙われやすいので、十分なエサを与えることと、適切な飼育スペースを確保することが非常に重要です。


まとめ|ササキリの飼育は雑食性を意識して

ササキリは、イネ科の穂などの植物質と、人工飼料などの動物性タンパク質をバランスよく与えることで、元気に飼育することができます。

野生の環境を参考にしつつ、人工飼料なども活用して、あなたのササキリ飼育ライフを楽しんでくださいね。

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