ショウリョウバッタのすべて|生態、名前の由来、飼育方法まで徹底解説!

ショウリョウバッタ バッタ

夏を代表する昆虫、ショウリョウバッタを知ろう!

夏の草むらを歩いていると、突然目の前から大きなバッタが飛び出してきて驚いた経験はありませんか?
その正体こそが、日本のバッタの中でも特に大きいことで知られるショウリョウバッタです。
彼らは昔から日本人にとって身近な存在であり、その細長い体形から「カマキリバッタ」と間違われることもあります。

この記事では、そんなショウリョウバッタの基本的な情報から、夏休みの自由研究に役立つ観察ポイント、そして意外と知られていない生態や名前の由来まで、詳しくご紹介していきます。
この記事を読めば、あなたもショウリョウバッタの専門家になれること間違いなしです。


ショウリョウバッタとは?基本情報と驚くべき特徴

ショウリョウバッタは、バッタ目バッタ科に分類される昆虫で、日本に生息するバッタの中では最大級の大きさを誇ります。
特にメスは体長7〜8cmにもなり、その存在感は圧倒的です。

  • 生息地と生息環境
    彼らは日本全国の平地から低山地にかけて広く分布しています。
    特にイネ科の植物が生い茂る草むらや河原、田んぼのあぜ道、公園などでよく見かけられます。
    都市部の公園でも、手入れの行き届いていない草むらがあれば、意外と見つけられることが多いです。
    ショウリョウバッタ 生息地は、私たちの身近な場所にあります。
  • 外見の特徴
    細長いボディと体色のバリエーションショウリョウバッタの最大の特徴は、その細長い体形です。
    頭が尖っていて、まるで葉っぱが伸びたようなユニークな形をしています。
    体色は、生息地の環境に合わせて緑色型と褐色型の2パターンがあり、どちらもカモフラージュに非常に優れています。
    草むらの中では緑色のショウリョウバッタが、枯れ草の中では褐色の個体が多く見られます。
    これは、捕食者から身を守るための重要な生存戦略です。

自由研究に最適!ショウリョウバッタのオスとメスの見分け方

ショウリョウバッタは、オスとメスでその特徴が大きく異なるため、簡単に見分けることができます。
これは自由研究のテーマとしても非常に面白いポイントです。

  • 最も簡単な見分け方
    体の大きさオスとメスの最も分かりやすい違いは、その体の大きさです。
    メスは体長7〜8cmと非常に大きい一方、オスは4〜5cm程度しかありません。
    草むらで大きなショウリョウバッタを見つけたら、それはまず間違いなくメスでしょう。
  • 羽の長さと飛ぶときの音
    メスは腹部の先を大きく超える長い羽を持っていますが、オスは腹部を少し超える程度の短い羽しかありません。
    そして、オスだけが特徴的な音を出しながら飛びます。
    この「キチキチキチ…」という音は、羽と後ろ脚をこすり合わせて出すもので、メスへの求愛行動や威嚇行動と考えられています。
    この音から、キチキチバッタという別名で呼ばれることもあります。
    ショウリョウバッタ オス メス 見分け方を知ることで、観察がより楽しくなります。

ショウリョウバッタの一生と飼育方法

ショウリョウバッタは、どのような一生をたどるのでしょうか?
そのライフサイクルを理解することで、飼育もより深く楽しめます。

  • 寿命とライフサイクル
    成虫になったショウリョウバッタの寿命は、わずか数ヶ月です。
    秋になるとオスとメスは交尾を行い、メスは土の中に卵を産み付けます。
    この卵が冬を越し、翌年の春から初夏にかけて孵化します。
    孵化したばかりの幼虫は、通称「コバッタ」と呼ばれ、何度も脱皮を繰り返して大きくなり、夏の終わりには立派な成虫となります。
  • ショウリョウバッタの飼育方法
    用意するものと注意点夏休みの自由研究などでショウリョウバッタを飼育する場合は、以下のポイントを押さえましょう。
    1. 飼育ケース:
      常に通気性を確保できる、大きめのプラスチックケースを用意しましょう。
    2. 餌(食べ物)
      彼らはイネ科の植物を好んで食べます。
      エノコログサ(通称:ねこじゃらし)、ススキ、チカラシバなどの葉を毎日新鮮なものに交換して与えましょう。
      ショウリョウバッタ 食べ物は、身近な場所にたくさんあります。
    3. 水分補給
      霧吹きで葉に水をかけるか、湿らせた脱脂綿を置いて水分を与えます。
    4. 注意点
      複数匹を一つのケースで飼うと、縄張り争いをしたり共食いをしたりすることがあるので、1匹ずつ飼育するのが無難です。

知って納得!ショウリョウバッタの名前の由来

ショウリョウバッタという名前は、なんだか不思議な響きですよね。
その名前の由来には、実は日本の伝統的な風習が関係していると言われています。

  • 「精霊流し」から来ている説最も有力な説は、彼らが細長い体形をしていることから、お盆の時期に行われる精霊流しで使われる精霊船にその姿が似ている、というものです。
    お盆の時期、つまり夏の終わり頃にショウリョウバッタの成虫が活発になることも、この説を裏付けています。
    ショウリョウバッタ 名前 由来を知ることで、より一層彼らに親しみが湧いてきます。

まとめ

ショウリョウバッタは、私たちが子どもの頃から慣れ親しんできた、まさに夏の象徴ともいえる昆虫です。
そのユニークな体形、オスとメスの違い、そして興味深い名前の由来など、知れば知るほど魅力に満ちています。

この記事が、あなたのショウリョウバッタに対する興味をさらに深めるきっかけとなれば幸いです。
もし今年の夏、草むらで「キチキチ」と音を立てて飛ぶバッタを見つけたら、それはきっと求愛中のオスです。ぜひ、その様子をじっくり観察してみてください。

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