水辺の生き物観察やガサガサ(水中生物採集)で見かける「マツモムシ」。
あおむけで泳ぐ独特な姿がユーモラスですが、実は「水中の暗殺者」と呼ばれるほどの鋭い口針を持つ昆虫です。
この記事では、マツモムシの生態から飼育方法、万が一刺された時の対処法まで解説します。
マツモムシとは?逆さまに泳ぐ不思議な生態
マツモムシ(松藻虫)は、カメムシ目マツモムシ科に属する水生昆虫です。
- 学名: Notonecta triguttata
- 特徴: 背中を下にして、お腹を上にした状態でスイスイと泳ぎます(背泳ぎ)。
- 生息地: 日本全国の池、沼、田んぼなどの流れの緩やかな場所に生息しています。
なぜ逆さまに泳ぐのか?
マツモムシは、お腹の表面に空気を溜めて呼吸をします。
この空気の浮力により、自然とひっくり返った状態で浮くようになっています。
【要注意】マツモムシに刺されると激痛!
マツモムシを素手で触るのは非常に危険です。
彼らは捕食のために鋭い「口針(こうしん)」を持っており、身を守るために人間を刺すことがあります。
刺された時の症状
- 蜂に刺されたような「ズキッ」とした鋭い痛み。
- 患部の腫れ、赤み。
- 人によってはアレルギー反応が出る場合もあります。
対処法
- すぐに患部を流水で洗う
毒素を薄めます。 - 冷やす
炎症を抑えるために氷水などで冷やします。 - 抗ヒスタミン剤入りの軟膏を塗る
痛みや腫れがひどい場合は皮膚科を受診してください。
マツモムシの飼育方法と注意点
マツモムシは比較的丈夫で飼育しやすい昆虫ですが、いくつか注意点があります。
準備するもの
- 水槽(プラケース)
飛び出し防止の蓋が必須です(飛行能力が高いです)。 - 水草
足場や産卵場所になります(名前の由来であるマツモがおすすめ)。 - カルキ抜きした水。
エサは何を食べる?
マツモムシは肉食性です。
- メダカ、オタマジャクシ、他の水生昆虫。
- 飼育下では、乾燥赤虫や冷凍赤虫にも餌付きます。
ポイント: 共食いをする性質があるため、過密飼育は避け、十分なエサと隠れ家を用意しましょう。
よく似た昆虫「ミズムシ」との違い
よく混同されるのが「ミズムシ」ですが、泳ぎ方で見分けるのが一番簡単です。
| 特徴 | マツモムシ | ミズムシ |
| 泳ぎ方 | 逆さま(背泳ぎ) | 普通(背中が上) |
| 性格 | 攻撃的・肉食 | おとなしい・雑食 |
| 危険性 | 刺すので危険 | 刺さないので安全 |
まとめ:観察する時は網を使おう!
マツモムシは、その独特な泳ぎ方から観察していて飽きない面白い昆虫です。
しかし、不用意に触ると痛い目を見ることになります。
- 捕まえる時は必ず網を使う。
- 観察ケースに入れる際は、直接指で触れないようにする。
ルールを守って、安全に水辺の生き物観察を楽しみましょう!


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