「目の前を飛んでいるのはアブ?それともハチ?」
どちらも「刺される(噛まれる)と痛い」という共通点はありますが、実は生物学的な分類から攻撃の方法まで全くの別物です。
この記事では、初心者でも簡単に見分けられる比較表や、遭遇した際のリスク管理について解説します。
【比較表】アブとハチの決定的な違い
まずは一目でわかる比較表で、両者のスペックを確認しましょう。
| 特徴 | アブ(虻) | ハチ(蜂) |
| 分類 | ハエ目(ハエの仲間) | 膜翅目(アリに近い仲間) |
| 羽の枚数 | 2枚 | 4枚 |
| ウエスト | 寸胴(くびれがない) | 細いくびれがある |
| 攻撃方法 | 皮膚を切り裂いて血を吸う | お尻の針で刺す |
| 飛行音 | 低く「ブーン」と重い音 | 高く鋭い羽音 |
| 活動場所 | 水辺、湿地、家畜の近く | 軒下、茂み、地中(巣がある場所) |
外見で見分ける3つのチェックポイント
飛んでいる時や止まっている時、ここを見ればどちらか判断できます。
① 羽の枚数(最も確実な違い)
アブはハエの仲間なので、大きな羽が2枚しかありません。
対してハチは、前後の羽が重なって4枚あります。
② 腰のくびれ
ハチの最大の特徴は、胸部と腹部の間にある「キュッとした細いくびれ」です。
アブは全体的にずんぐりとした「寸胴体型」をしています。
③ 目(複眼)の大きさ
アブは顔のほとんどを覆うような、ハエ特有の非常に大きな目を持っています。
ハチの目は比較的シュッとしており、触角がはっきりと目立ちます。
攻撃性の違い:なぜ人間を襲うのか?
「痛みの原因」が根本的に異なります。
- アブ:吸血のため(噛む)
メスが産卵の栄養源として、動物や人間の皮膚を口器で切り裂いて吸血します。
「チクッ」とした瞬間の痛みがあり、その後出血や腫れを伴います。 - ハチ:防衛のため(刺す)
巣を守るための防衛本能で攻撃します。
お尻にある毒針で毒を注入するため、アブよりも激しい痛みや、アレルギー反応(アナフィラキシーショック)のリスクが高いのが特徴です。
もし遭遇・刺されてしまったら?
遭遇した時の回避法
- アブ
手で追い払ってもしつこく寄ってくることが多いです。
虫除けスプレー(ディート配合)を使い、その場を離れましょう。 - ハチ
絶対に手で振り払わないでください。
刺激を与えると仲間を呼ばれる危険があります。
姿勢を低くして、静かに後退してください。
刺された(噛まれた)時の応急処置
- 洗浄
流水(水道水)で傷口を洗い流す。 - 毒出し
ハチの場合はポイズンリムーバー等で毒を絞り出す。 - 冷却
氷や冷水で冷やす。 - 薬
抗ヒスタミン軟膏やステロイド外用薬を塗布。
注意: 息苦しさやめまい、激しい動悸がある場合は、迷わず救急車を呼んでください。
まとめ
アブは「ハエの仲間で噛む」、ハチは「アリに近い仲間で刺す」という大きな違いがあります。
特にハチは毒性が強いため、家の周りで頻繁に見かける場合は、プロの駆除業者に調査を依頼することをおすすめします。


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