春や夏には庭のあちこちで見かけるダンゴムシ。
「寒くなると全滅してしまうの?」「冬の間、どこに隠れているの?」といった疑問をお持ちの方も多いかもしれません。
実は、ダンゴムシは非常に賢い方法で冬を越す生き物です。
この記事では、ダンゴムシの冬の生態や、冬の飼育で失敗しないコツ、さらには庭のプランター等での対策まで解説します。
ダンゴムシは冬眠する?冬の生態と「耐寒性」の秘密
結論から言うと、ダンゴムシは明確な「冬眠(休眠)」というよりも、気温低下に伴う「活動休止」状態に入ります。
気温と活動量の関係
ダンゴムシは周囲の温度によって体温が変わる変温動物です。
- 15°C以上: 活発に活動し、繁殖も行います。
- 10°C前後: 動きが目に見えて鈍くなります。
- 5°C以下: ほとんど動かなくなり、じっとエネルギーを温存します。
ダンゴムシは冬に死ぬのか?
「冬になると寿命で死んでしまう」と思われがちですが、それは誤解です。
ダンゴムシの寿命は2年〜3年と意外に長く、越冬を2回経験する個体も珍しくありません。
厳しい寒さで命を落とす個体もいますが、多くは適切な場所を選んで春を待ちます。
【場所別】冬のダンゴムシの探し方・潜伏先
「冬にダンゴムシが見つからない」のは、彼らが「温度が一定で、乾燥しない場所」へ大移動しているからです。
具体的には以下のような場所を探すと見つかります。
① 土の中(深さ数センチ)
地表が凍っても、土の中は比較的温度が安定しています。
特に、建物の基礎付近や、日当たりの良い南向きの土壌に潜り込んでいることが多いです。
② 朽ち木や倒木の中
湿った朽ち木は、ダンゴムシにとって最高のシェルターです。
木材が断熱材の役割を果たし、さらにエサ(腐った木)にもなるため、集団で固まって暖を取っている姿が見られます。
③ 落ち葉の下や「重なり」の間
公園の隅に溜まった落ち葉の下は、水分が保たれやすく、ダンゴムシにとっての「天然の毛布」です。
④ 植木鉢の底やエアコン室外機の下
人工物の下も狙い目です。特にコンクリートの隙間や、冬でも少し熱を持つ場所(給湯器の周辺など)に集まる傾向があります。
冬のダンゴムシ飼育|失敗しないための3つの鉄則
夏に捕まえたダンゴムシを冬越しさせるには、夏場とは異なるケアが必要です。
特に「乾燥」と「急激な温度変化」が最大の敵になります。
鉄則1:霧吹きは「壁面」に行う
冬の室内はエアコンの影響で想像以上に乾燥します。
- 失敗例
ダンゴムシに直接水をかけすぎる(体温を奪い、弱らせる原因に)。 - 正解
飼育ケースの壁面や、床材の片隅を湿らせる。
「湿ったエリア」と「乾いたエリア」の両方を作ると、個体が自分で好きな場所を選べます。
鉄則2:エサの「カビ」に注意
活動が鈍い冬場は、エサを食べる量も劇的に減ります。
落ち葉や枯れ葉を多めに入れておき、それを主食にさせるのが最も安全です。
野菜(キュウリやニンジン)を与える場合は、1日で取り除きましょう。
冬は放置するとすぐにカビが生え、飼育環境が悪化します。
鉄則3:冬眠を妨げない場所選び
「寒いとかわいそうだから」と、ファンヒーターの近くなど暖かい場所に置くのはNGです。
温まるとダンゴムシが「春が来た」と勘違いして活動を開始してしまい、エネルギーを使い果たして寿命を縮めてしまいます。
玄関先など、直射日光が当たらず、かつ凍結しない程度の涼しい場所がベストです。
【庭の対策】冬のダンゴムシとプランターの関係
ガーデニングを楽しんでいる方にとって、冬のダンゴムシは「大切な苗を食べる困りもの」になることもあります。
- なぜ冬に集まるのか
冬のプランターの下は、水やりによって湿気が保たれ、ダンゴムシにとって絶好の避難所になるからです。 - 対策
プランターを直置きせず、フラワースタンドなどで地面から浮かせる。
マルチング(ワラやウッドチップ)をしている場合、その中に潜んでいることが多いので、春先に苗を植え替える際は一度中を確認しましょう。
まとめ:冬のダンゴムシ観察は「そっと」が基本
ダンゴムシは、見た目以上にタフな生き物です。
冬の間は活動を最小限に抑え、エネルギーを温存しながら春の訪れをじっと待っています。
もし冬にダンゴムシを見つけたら、「集団で固まって寒さに耐えている」様子を観察できるかもしれません。
観察した後は、冷たい風にさらされないよう、そっと元の場所に戻してあげてくださいね。


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