川辺でひらひらと黒い翅(はね)を動かして舞うハグロトンボ。
その独特な姿から「珍しいトンボを見つけた!」と驚く方も多いかもしれません。
実はハグロトンボは、地域によっては絶滅が危惧されている一方で、古くから「神様トンボ」として崇められてきた特別な存在です。
この記事では、ハグロトンボが珍しいと言われる理由や、そのスピリチュアルな意味、生態について詳しく解説します。
1. ハグロトンボは本当に珍しい?現在の生息状況
結論から言うと、ハグロトンボは日本全国に広く分布していますが、場所によっては「非常に珍しい(希少)」存在になっています。
地域によっては絶滅危惧種に指定
ハグロトンボは、水生植物が豊富で流れの緩やかな美しい川を好みます。
近年の河川改修や水質汚濁により、以下のような状況があります。
- 地方自治体のレッドデータブック
東京都や千葉県など、都市化が進んだ地域では「準絶滅危惧種」などに指定されている場合があります。 - 生息地の限定
どこにでもいるわけではなく、環境が整った特定の場所にのみ集中的に生息するため、普段見かけない人にとっては「珍しい」と感じられます。
2. 別名「神様トンボ」!縁起が良いとされる理由
ハグロトンボが「珍しい=特別なもの」として扱われる最大の理由は、そのスピリチュアルな背景にあります。
お盆の時期に現れる「仏様の使い」
ハグロトンボは、ちょうどお盆の時期(7月〜8月)に成虫がよく見られます。
そのため、「先祖の魂がトンボの姿を借りて帰ってきた」と言い伝えられ、別名「ホトケトンボ」とも呼ばれます。
独特な「合掌」のポーズ
ハグロトンボは、止まった時に翅をゆっくりと開閉させる習性があります。
この動きが、手を合わせて祈る「合掌」の姿に見えることから、「神様トンボ」として大切にされてきました。
幸運の象徴
黒い色は「勝色(かついろ)」に通じ、武士の間でも縁起が良いとされてきました。
ハグロトンボを見かけることは、「変化の兆し」や「運気の上昇」を意味する幸運のサインと捉えられています。
3. ハグロトンボの特徴と見分け方
他のトンボとは明らかに違う、ハグロトンボならではの特徴をまとめました。
| 特徴 | 内容 |
| 翅の色 | 完全に真っ黒。透け感が少なく、マットな質感。 |
| 体の色 | オスはメタリックな輝きのある緑色、メスは全身が黒褐色。 |
| 飛び方 | 他のトンボのように素早く飛ばず、チョウのようにヒラヒラと舞う。 |
| 止まり方 | 翅を閉じて止まる(一般的なトンボは広げて止まる)。 |
4. ハグロトンボを見つけた時のQ&A
Q:不吉な予兆ではありませんか?
A:全く逆で、非常に縁起が良いとされています。
黒い姿から「不吉」と勘違いされることもありますが、古来より神聖な使いとして敬われてきた虫です。
殺生をせず、そっと見守るのが良いでしょう。
Q:捕まえても大丈夫?
A:観察したら放してあげましょう。
前述の通り、地域によっては数が減っています。
また、非常に繊細な生き物なので、飼育は困難です。写真を撮る程度に留めるのがベストです。
まとめ:ハグロトンボは自然豊かな証拠
ハグロトンボが身近にいるということは、そこが「綺麗な水」と「豊かな自然」が残っている素晴らしい環境**である証拠です。
もしハグロトンボを見かけたなら、それは珍しい出会いであり、幸運が訪れるサインかもしれません。
その優雅に舞う姿を、ぜひゆっくりと眺めてみてください。


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