シュノーケルのような呼吸管と、鎌のような前脚を持つ「タイコウチ」。
水生昆虫の中でも個性的で人気がありますが、いざ飼育を始めると「寿命はどのくらいなの?」「どうすれば長生きするの?」と気になることも多いはず。
実は、タイコウチは水生昆虫の中では比較的寿命が長く、適切な環境で飼育すれば複数年にわたって一緒に過ごすことができる昆虫です。
この記事では、タイコウチの平均寿命から、成虫・幼虫それぞれの生存期間、
そして1日でも長く生きてもらうための飼育のポイントを詳しく解説します。
1. タイコウチの寿命はどのくらい?
結論から言うと、タイコウチの寿命は成虫になってから約1年〜2年です。
野生下と飼育下の違い
- 野生下
天敵や餌不足、厳しい冬の環境があるため、1年程度で一生を終える個体が多いです。 - 飼育下
外敵がおらず、安定して餌を摂取できる環境では、2年以上生きることも珍しくありません。
水生昆虫の代表格である「タガメ」や「ゲンゴロウ」も複数年生きることが知られていますが、タイコウチも同様に、越冬を繰り返しながら長く生きるポテンシャルを持っています。
2. タイコウチの一生(ライフサイクル)
タイコウチの寿命を理解するために、卵から成虫までの流れを見てみましょう。
- 卵(5月〜7月)
水際の苔や湿った土の中に産み付けられます。
約2週間〜3週間で孵化します。 - 幼虫(6月〜9月)
5回の脱皮を繰り返し、約2ヶ月かけて成虫になります。 - 成虫(9月〜)
羽化直後の成虫は「新成虫」と呼ばれます。
そのまま冬を越し、翌年の春に繁殖活動を行います。
ポイント
タイコウチの寿命を語る上で重要なのは、「冬を越せるかどうか」です。
秋に羽化した個体が無事に越冬できれば、翌年の夏を過ぎ、さらに次の冬まで生きる場合もあります。
3. 寿命を縮めるNG行為と長生きさせるコツ
タイコウチが早死にしてしまう主な原因は、病気や老衰よりも「環境ストレス」です。
以下のポイントを守ることで、寿命を最大限に延ばすことができます。
① 呼吸のための「足場」を必ず作る
タイコウチは水生昆虫ですが、泳ぎは苦手です。
お尻の呼吸管を水面に出して呼吸するため、常に水面に手が届く「足場(水草や流木)」が必須です。
足場がないと、疲れて溺死(窒息死)してしまいます。
② 水質の悪化を防ぐ
肉食性のタイコウチは、餌の食べ残しが水を汚しやすいです。
- 対策
食べ残したメダカや赤虫の死骸は、その日のうちにピンセットで取り除きましょう。
③ 夏場の「高水温」に注意
タイコウチは暑さに弱いです。
夏場、水温が30℃を超えると体力を激しく消耗し、突然死の原因になります。
- 対策
直射日光を避け、風通しの良い涼しい場所で管理してください。
4. 越冬(冬越し)のさせ方
2年、3年と長生きさせるためには、冬の管理が鍵となります。
- 活動停止
水温が10℃を下回ると、泥の下や水草の陰でじっとして動かなくなります(冬眠状態)。 - 餌は不要
冬眠中はほとんど餌を食べません。 - 乾燥に注意
水が完全に干上がらないよう、定期的に足し水をして水位を維持してください。
室内で飼育している場合は、ヒーターを入れず自然な気温変化に任せるのが、翌年の繁殖成功率を高めるコツです。
まとめ|タイコウチは長く付き合えるパートナー
タイコウチの寿命は、成虫になってから1〜2年。
昆虫としては比較的長く、じっくりと観察を楽しむことができます。
長生きの3大ポイント
しっかりした足場を作る
- 水温を上げすぎない
- 清潔な水を保つ
この3つを意識して、愛着のあるタイコウチと長い時間を過ごしてくださいね。


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